一般的に、2年間避妊せずに夫婦生活を送っても妊娠しない場合を「不妊症」といいます。
しかし、1年間避妊しなければ約7割が妊娠する事実を考慮すると、1年間の不妊であっても「不妊症の疑いがある」と当院は考えております。
不妊症でお悩みの方は非常に多く、10組に1組の夫婦が「不妊症」だといわれています。
ここで皆さまに知っていただきたいのは、不妊症の原因は女性だけでなく、男性にもあるということです。
不妊症と診断されたご夫婦のうち、女性側に原因があったのが約5割、男性側に原因があったのが約3~4割、そして両方に原因があったのが約2割という統計があります。
この数字が示す通り、男性側に原因がある可能性も十分に考えられることなのです。
ですから当院では、できるだけご夫婦揃っての受診をお願いしております。
たとえ不妊症だと診断されても、決して希望を捨てないでください。
不妊治療の技術は近年急速に向上しております。
かつてなら妊娠できなかったと思われるご夫婦も、現在は十分に期待できる治療法が開発されています。
ご夫婦と、そして医師とで、3人4脚の治療をあせらずに進めていきましょう。